なぜ勉強しなければならないのか?
おそらく、この疑問を今まで一度も感じてこなかった人はいないと思います。
学校で延々と興味のない勉強をやらされていれば、誰でも一度はそうした疑問を持ってしまうものです。
ではそうした時期が過ぎ去って、大人になった人はその答えを知っているのでしょうか?
実際のところ、大人になった人に「勉強はなんのためにするのか」と聞いても、その答えをはっきりとは知らない人の方が多いのではないでしょうか。
なんのために勉強するのか【自分を知るため】
勉強は「自分を知るため」にするのです。
そもそも私たちは「自分を知らない」ことを知らないわけです。
もちろん「こんな食べ物が好き」とか「こういう音楽が好き」とかそうした浅いレベルでは知っていると思いますが、深いレベルでは案外、自分のことを知ってはいなかったりします。
だから「やりたいことがわからない」「自分が何をしたいのかがわからない」状態になりやすいのです。
そうなると「とりあえず就職」という常識的な選択肢を選ぶしかなくなり、いずれ行き詰まる人生になってしまいます。
いや別に、就職することを否定しているわけではなくて、「自分を知らずに」就職することが問題なのです。
自分を知らずにとりあえず就職してしまうと、生きる目的が「日々の生活費を稼ぐため」になってしまいやすいのです。
人間は生活費を稼ぐために生きているわけではないですよね?
生きるために生きているわけではないのです。
動物は生きるために生きているかもしれませんが、人間は違います。
動物は自分を知る必要はないのですが、人間は自分を知る必要があるのです。
こういうことは、ある程度勉強しないと見えてきません。
それも学校で教わるようなくだらない勉強などではなく、自分にとって価値のある勉強をしないと見えてこないのです。
ポイントは「自分にとって」という部分ですね。
自分を知るためにはこうした「自分にとって価値のある勉強」を積極的にしていく必要があるのです。
自分を知らなければ本当の意味で幸福にはなれない
「自分にとって価値のある勉強」というのは自分にしかわかりません。
人間は一人一人違うので、その答えも一人一人違うのです。
なので本当はその「回答」を自分で出さなくてはいけないのです。
でもこれは学校では教わらないことなので、流されて生きていると自分で回答を出さずに「常識」という答えを丸写しして生きるようになってしまいます。
そういう人生は不幸ではないかもしれませんが、幸福でもないはずです。
それは結局、自分で「回答」を出していないから。
自分を知らないからなのです。
「自分にとって価値のある勉強」をしてこなかったからなのです。
勉強するのは幸福になるため
何が幸福かというのは「自分で決めるもの」なのです。
そして自分で決めるためには「自分にとって価値のある勉強」をする必要があります。
これをしてこなかった人が「常識」という誰かが決めた価値観に「自分の幸福を頼ってしまう」のです。
これでは幸福になれないのは当然でしょう。
幸福というのは敷かれたレールの上には存在しないのですから。
勉強というのは自分を知るためにするものであり、
なぜ自分を知ることが大切なのかと言うと、幸福というのは自分を知ったその先にしか存在しないからです。
という話でした。