実家暮らし VS 一人暮らし
今日は「実家暮らし」と「一人暮らし」のどちらがいいのかというのを考えてみようと思います。
価値観の違い
これははっきり言って、どちらがいいのかというのは人によって違ってきます。
その人が「どういう価値観を持っているか」によって変わってくるのです。
下品な例えで申し訳ないですが、極端な例をあげると
親の目を気にせず、異性を家に呼んでやりまくりたい(笑)というようなプレイボーイなタイプの人は一人暮らしの方がいいわけです。
そういう人は、家に親がいて干渉してくる状況が鬱陶しくて仕方がないのだと思います。
こういうタイプの人は「自立」と称して(偽って)一人暮らしの方を選ぶのだと思います。
あるいは毒親とかで、親との関係が良くない場合も一人暮らしを選ぶ人もいるかもしれません。
どちらの場合も本人にとって「親と離れることで得られるメリット」が大きいわけです。
上記にあるように、親と離れることによってはっきりとしたメリットがある場合は「一人暮らし」を選択した方がいいのかもしれませんが、問題なのは「自立するため」というような曖昧な理由から「一人暮らし」を選ぼうとする人です。
こういうタイプの人はわざわざ「一人暮らし」を選ばなくてもいいのではないのかな、と個人的には思います。
理由は単純に経済的に余裕がなくなるから。
経済的に余裕がなくなれば、精神的な余裕もなくなってしまいます。
そんな状態では精神的自立はできなくなってきます。
前に書いた記事にもあるように、精神的自立と経済的自立は違うのです。
精神的自立というのは、経済的余裕という基盤があってはじめて成り立つものなのです。
「自立」するために、あるいは「周りからどう見られるか」を気にして一人暮らしをしようとする人は、親元から離れれば自然と精神的自立ができると勘違いしているのではないでしょうか。
親から離れて一人暮らしをすれば確かに経済的自立は果たせますが、その分、精神的な余裕がなくなって、精神的自立という本来の目的が果たせなくなってしまうのは本末転倒ではないでしょうか。
経済的自立と精神的自立の両立は難しい
もちろん理想を言えば、経済的自立と精神的自立の両方をできるようになればいいのですが、やはり現実は厳しいのではないのかなと思います。
日本人の平均年収がこれから上がっていくというよりは下がっていきそうな状況で、一人暮らしを選択すれば、家賃を払うだけで消耗してしまうような生活になってしまうのではないでしょうか。
そんな生活では、精神的な自立を果たすというのは非常に難しくなってくると思います。
人間は生きるために(生活費を稼ぐために)生きているわけではないのです。
経済的に自立するだけではダメなのです。
上記にあるように、経済的自立と精神的自立の両方をやるのが難しいとすれば、どちらかを捨てなければいけません。
「一人暮らし」だと家賃とか生活費だけで無意味に経済的(精神的)余裕を削られていきます。
そこで「節約」という観点から見るならやはり「実家暮らし」が最強だと思います。
本来であれば生活するだけで消えていくお金がまるまる残るわけですから。
その余ったお金を投資や自己投資に回して上手く使っていけば、経済的にも精神的にも余裕が出てきて精神的自立をしやすくなってくるのではないかなと思います。
もちろん、親と一緒だとむしろ精神的自立は難しいんじゃないのか? という疑問はあるかもしれません。
でも今の時代、親と一緒に暮らしていても、本やインターネットがあるので容易に親以外から価値観を学べるわけです。
昔とは違って、今は家にいながらいろんなことを知ることができるのです。
なので私の結論は、もし選べるのなら、そして親との関係がある程度良好であるのなら、「実家暮らし」の方がいいのではないかな、と個人的には思います。
まとめ
今回は実家暮らしと一人暮らしのどちらかで悩んでいる人向けに記事を書いてみました。
「自分は絶対に一人暮らしをしたい!」という人は一人暮らしをすればいいと思います。
でも世間体を気にしたり、親と離れて自立するため、というような曖昧な理由から一人暮らしをしようとしている人、あるいは一人暮らしをしている人は「実家暮らし」を検討してみるのもいいのではないでしょうか。
節約のために。
家賃が気にならないほど収入がある人なら別にどちらでもいい話なのですが、おそらくそうではない大半の人たちにとっては、毎月ある程度のお金が自動的に減っていくという状況は辛いと思います。
私たちは大家さんのために生きているわけではないのです。
自分のために生きなければなりません。
そのためには、まずは経済的な余裕を作らなければいけません。
「一人暮らし」だとその経済的な余裕が非常に作りにくいと思います。
なので節約という観点から見て「実家暮らし」はオススメです。