愛されないで育った人ほど無意識で生きてはいけません。
なぜなら「無意識で生きる」とは自動運転プログラムのようなものだからです。
愛されないで育った人はそのプログラムがバグっているのです。
その自動運転に身を任せていたら電信柱に突っ込みます。
なのでそのプログラムを書き換えなければいけないのです。
生きづらさの原因は「自分には価値がない」という無意識
人間は、自分が感じていることや考えていること、やっていることの2〜3パーセントしか自覚できていないと言われています。
あとの97パーセントくらいは自覚がない状態、つまり無意識で過ごしているわけです。
この無意識は親の教育であったり、学校に行き続けるなどの習慣によって自然とできていってしまいます。
だからもし毒親に育てられたり、学校に行き続けることによって「自分には価値がない」という無意識を形成してしまったのなら、生きづらくなってしまうのは当然の話なのです。
いくら2〜3パーセントの意識で「自分には価値がある」と思い込もうとしても、残りの97パーセントの無意識の方が圧倒的に強いので「自分には価値がない」としか感じられなくなってしまいます。
そしてこの無意識で「自分には価値がない」と感じている状態が長期化していけば「死にたい」「消えたい」と思うようになっていくのです。
思考は現実化する
「思考は現実化する」という言葉はポジティブな意味合いで使われることが多いのですが、ネガティブな思考も現実化してしまいます。
だから97パーセントの無意識で「自分には価値がない」と思っていれば、「死にたい」「消えたい」と思うようになってしまうのは当然の話なのです。
これは逆に言えば、97パーセントの無意識で「自分には価値がある」と思えるようになれば「死にたい」「消えたい」とは思わなくなる、ということです。
当たり前の話ですね。
しかしこれが難しい。
愛されて育った人の場合「自分には価値がある」が無意識になっているのですが、
愛されないで育った人の場合「自分には価値がない」が無意識になっているからです。
なので愛されないで育った人の場合、無意識を「自分には価値がない」から「自分には価値がある」に変えていかなければいけません。
これを変えることができなければ、次第に「死にたい」「消えたい」と思うようになっていき、最終的にその思考を現実化するようになってしまうのです。
愛されないで育った人は無意識で生きると死ぬ
「死にたい」「消えたい」と思いながら生まれてくる赤ん坊はいませんよね。
それなのに今そう思っている人がいるのは、赤ん坊という0の状態から十何年、何十年といろんなマイナスの体験をしてきたからです。
その結果「自分には価値がない」という考えが無意識にまで浸透してしまったのです。
いくら意識で「自分には価値がある」などと努力して自己肯定しようとしても、無意識の「自分には価値がない」という自己否定の方がはるかに強い。
こういう人は無意識で生きてはいけないのです。
愛されて育った人なら無意識で生きても問題ないのですが、
愛されないで育った人は無意識で生きると死ぬのです。
だからその自動運転(無意識)に任せてはいけない。
プログラムにバグが入っていて、いずれ事故を起こしてしまいます。
なので意識的に生きてそのプログラムを書き換えなければ生き残れないのです。
自動運転プログラム(無意識)を書き換える方法
と言っても、これははっきり言って難しいです。
今までの「ー100という価値がない自分」から、いきなり「+100という価値がある自分」に移行するのは難しいのです。
なので焦って一気に変えようとしない方がいいと思います。
そしてなによりも一番大切なのは「ー100という価値がない自分」を否定しないこと。
これができないと仮にー97、ー94、ー92と自己評価が多少上がってきたとしても、何か悪いことが起きると一気にまたー100に戻ってしまいます。
大切なのはまず自己肯定よりも自己受容なのです。
どんな自分でも否定しないこと。
ー100の自分をそのまま受け入れること。
本当は親にやってほしかったことを、自分で自分にするのです。
自分で自分を愛する。
これを親とか他人から得ようとしてしまうことが全ての不幸の始まりなのだと思います。
自分を愛せるのは自分しかいない。
どんなに頼りなく、価値がなく思える自分でも否定してはいけないのです。
まずは「気づく」ことから始めてみる
おそらく自己否定している人はその状態が当たり前になっていると思うので、まずは自分が自己否定していることに「気づく」ことから始めてみてはどうでしょうか。
呼吸のように自己否定するのが当たり前になっている人は、自分が自己否定をしていることにすら気づいていないと思います。
なので自己否定している状態に気づいたら「自分は今、自己否定している」と気づいてください。
そうやって自分が感じていることや考えていることに気づいていかないと、自動運転プログラム(無意識)を書き換えていくことは難しいと思います。
自分が今、本当に感じていることや考えていることに「気づく」回数を増やしていく。
それが自分を大切にすること、自分を愛することにつながっていくはずです。